MH のどうでもいいような趣味の講座


「Mh中級者以上向け〜どうでもいい(笑)ような趣味の講座」


◎参考:.forward ファイルの書き方・ミニ講座

フォワードファイルは、届いたメールを「転送」する宛先を書いて おくファイルである。勿論、使用するアカウントが一つである場合は、 フォワードする必要性はない。 これを用いると、メールの届くアカウントと、良く用いるアカウント が異なる場合でも、メールを転送することが出来る。

また、逆にアカウントを複数持っていて、どこに届くか判らないとき には、この機能で1カ所に集中させることも出来る。

更にこの forward 機能には、「|」(パイプ)機能が併用できる。

(例)
::>> \hayashi, "|/usr/ucb/lpr"

「\」は、アドレスのアリアスの再帰的解釈を防ぐものである。

届いたメールは、「cat メール | /usr/ucb/lpr」したのと同じで、 プリンタから出力される。 (但し、メールが来るたびにプリンタから出力されてしまうので、 通常こういう設定はしないが)

つまり、届いたメールを標準入力として扱うのである。 上の説明での
::>> "| /usr/local/lib/mh/slocal -user hayashi"
も、slocal というプログラムに、user が hayashi だというオプ ションをつけて、標準入力で届いたメールを渡しているのである。

# .forwardファイルの設定時に、転送した先が、また自分に転送する ようになってたりすると、「無限ループ」してしまうので、くれぐ れも注意しなくてはならない。


ちなみに sendmail.8.X では、オプションで search path が変更できます (参照: OJ)。うちの sendmail.cf では
:> OJ/var/forward/$u:$z/.forward.$w:$z/.forward

となっており、これは $u = user 名、$w = localhost 名、$z = user の home directory を示します。私(hayashi@material.hogehoge.ac.jp )なら、

  1. /var/forward/hayashi
  2. ~hayashi/.forward.material
  3. ~hayashi/.forward
の順にサーチしてくれます。


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© Haruhisa Hayashi 1992,1995
改訂(文章の大幅書換+frame化)版 [21Mar1997]は こちら
by はやし はるひさ hayashi あっとまーく laic.u-hyogo.学術.日本