/* ***************************** * * 日本語版 MH の FAQ (暫定版) * * ***************************** */ これは日本語版 MH に関して、今までによく見かけた質問や、たぶん今後聞かれ るだろう質問を集めたものです。:-) <<目次>> 【Q】 MH で画像を添付したマルチパートメールは送れますか? 【Q】 MH-e を使ってますが、画像添付の際「#image/jpeg …」などを打ち込むのが 面倒です。いい方法はありますか? 【Q】 mhn エディットをした際、「draft shouldn't contain MIME-Version: field」 というエラーが出ました。どういう事ですか? 【Q】 MH-e で M-x mh-edit-mhn (C-c C-e) をしても、そんな関数は無いと言われ ます。どういう事ですか? 【Q】 送信するメールを全て MIME 対応にしたいです。どうすればいいですか? 【Q】 MH からメールを出した時に From: 行に入る本名の部分を変えるにはどう すればいいのでしょうか? 【Q】 send 前に mhn エディットをしましたが、間違ってた事に気がついたので、 元に戻したいです。どうすればいいですか? 【Q】 私はマシンの管理者で、自分のマシンの新しい MH ユーザー達に、この サイトで有用な ~/.mh_profile を配りたいと思ってます。いい方法はあり ますか? 【Q】 私は MLのメールをまとめ送りで送ってもらってますが、これが multipart/digest という形式です。このまとめ送りメールを一通一通 別々のファイルに落したいのですが、どうすればいいですか? 【Q】 画像や他の OS 用のデータなどが BASE64 で添付されたメールが送られて きました。この部分だけデコードしてファイルに落したいのですが、どう すればいいでしょうか? 【Q】 「From: foo@bar... (FOO BAR/ふ〜ば〜)」というような行を送ると、 日本語部分だけでなく、「BAR/」の部分まで MIME encode されます。 【Q】 個人用 PC-UNIX から MH を使って、プロバイダに POP 接続したいです。 どう設定すればいいのでしょうか? 【Q】 MH でプロバイダに接続してますが、localhost のユーザー名とプロバイダ のメールアドレスのユーザー名が異なります。 <<本文>> 【Q】 MH で画像を添付したマルチパートメールは送れますか? 【A】 send する前に mhn エディットするといいです。 mhn は行頭が「#」で始まる行に特別な意味を持たせてます。# の後に MIME タイプを書き、その後ファイル名を書くと、自動的にそのファイルを添付します。 MIME タイプとファイル名の間には [] で囲んだ説明を書いてもいいです。例えば、 To: friends Subject: ○○△△ ------- 御希望の画像はこれですか? #image/jpeg [○○の画像] /foo/bar.jpg #image/gif [△△の画像] /foo/hoge.gif というように書きます。行頭に「#」自身を書きたい場合は「##」とします。 この後、comp 等から処理してる場合は、「What now?」プロンプトで「edit mhn」 としてから「send」します。MH-e を使ってる場合は、M-x mh-edit-mhn (C-c C-e) してから M-x mh-send-letter (C-c C-c)です。 上の例の場合は、7BIT の「text/plain; charset="iso-2022-jp"」、BASE64 の 「image/jpeg」、BASE64 の「image/gif」の 3パートの multipart メールになり ます。なお、送る前には必ず mhn で処理をかける必要があります。そうでないと この「#image/jpeg …」の行のまま送り出されてしまいます。 【Q】 MH-e を使ってますが、画像添付の際「#image/jpeg …」などを打ち込むのが 面倒です。いい方法はありますか? 【A】 M-x mh-mhn-compose-insertion (C-c C-m C-i) をすると、ファイル名を 聞いてきますので、入力します。この時 emacs でファイル名入力の際に使える 補完機能が効きます。次に MIME タイプを入力しますが、ここでも補完が効き ます。最後に content-description (簡単な説明文)を入力します。これで、指定 のファイルを添付できます。 他にも M-x mh-mhn-compose-forw (C-c C-m C-f) で content-description (説明) とメッセージ番号とフォルダー名を聞いてきますので、入力すると、そのメッセージ を message/rfc822 で添付する事が出来ます。フォルダー名は補完が効きます。 これを行なった後は、必ず mhn エディットを行なう必要があります。自動で やらせる方法もありますので、その設定をしておくといいでしょう。 なお、sc (supercite) 等を使ってる場合は C-c C-m がぶんどられて、これらの シーケンスが入力できないかも知れません。その場合は M-x … の方で入力する か、キーバインドを再定義するかして下さい。:-) 【Q】 mhn エディットをした際、「draft shouldn't contain MIME-Version: field」 というエラーが出ました。どういう事ですか? 【A】 mhn は二重に処理されないように、既に MIME-Version: 等のヘッダーが付い ている場合には、エラーを返し、処理をしないようになってます。MIME-Version: や Content- で始まるヘッダー等は削除してから mhn で処理をするようにして下さい。 なお、mh-6.8-JP2c が出て間もない頃、~/Mail/components に To: cc: Subject: MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP -------- 等書いておくと、常に MIME メールになるので便利…といった事が書かれたドキュ メントがあちこちに出回っていましたが、これをしてると、既に MIME-Version: が付いていると言うことで、mhn エディットが出来ません。 もちろん、日本語のテキストメールしか送らないというのなら、これでもいい ですが、たまには英語のメールや、multipart 等のメールも送りたいという場合 には、components や replcomps 等に予めこれを書いておくよりは、mhn に付け させる方がよりお勧めできる方法だと思います。これらのヘッダーは mhn エディッ トをすると自動でつきます。 まあ、もちろん、mhn エディットする必要がある時だけ MIME-Version: 等を 消せば済む話でもありますが…。:-) 【Q】 MH-e で M-x mh-edit-mhn (C-c C-e) をしても、そんな関数は無いと言われ ます。どういう事ですか? 【A】 MH-e のバージョンが古くないでしょうか? この機能を使うには MH-e は バージョン 4.x 以降を使う必要があります。MH-6.8.3 のアーカイブの miscellany/ 以下に置かれている MH-e のバージョンは 3.8 なので、この機能はありません。 なお、mule-2.3 標準添付の MH-e のバージョンは 4.1 なので、ほとんどの 環境では新しく MH-e をインストールし直さなくても大丈夫のはずですが…。:-) 【Q】 送信するメールを全て MIME 対応にしたいです。どうすればいいですか? 【A】 send する前に mhn エディットするといいです。comp 等から処理してる場合 は、「What now?」プロンプトで「edit mhn」としてから「send」します。MH-e を 使ってる場合は、M-x mh-edit-mhn (C-c C-e)してから M-x mh-send-letter (C-c C-c) です。 mhn で処理すると自動的に MIME-Version: ヘッダーがつき、今書いているメール が英語メールなら「Content-Type: text/plain; charset="us-ascii"」が、日本語 メールなら「Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp"」が自動的に付き ます。(jp2c+-1.03 以降) また、同時に日本語ヘッダーは MIME エンコードされ ます。(JP-3.00 以降) なお、send する前に mhn で処理するのよく忘れるという場合、これを自動的に 行なわせる方法があります。~/.mh_profile に「automhnproc: mhn」と書いておけ ば、comp などからメールを送信する場合に、「send」した時点で、MIME-Version: ヘッダー等が既にある場合はそのまま、ない場合は edit mhn をしてから send され ます。 しかし、残念ながら今の所 MH-e は、この automhnproc 行を見ませんので、MH-e ではこの自動処理が有効になりません。そこで、~/.emacs 等に (setq mh-before-send-letter-hook '(lambda () (if (string= (mh-get-field "MIME-Version:") "") (mh-edit-mhn)))) と書いておくといいでしょう。これで、M-x mh-send-letter (C-c C-c) した時、 MIME-Version: ヘッダーが既にあればそのまま、なければ M-x mh-edit-mhn (C-c C-e) が行なわれてから send される事になり、常に MIME メールになります。 【Q】 MH からメールを出した時に From: 行に入る本名の部分を変えるにはどう すればいいのでしょうか? 【A】 ~/.mh_profile に「signature: FOO BAR」と書き加えておくと、 From: FOO BARというように変わります。ここには日本語の文字列を使うことも出来ます。この 場合は、send 時にヘッダを自動的に RFC-2047 encode するような設定が必要に なってくるでしょう。 【Q】 send 前に mhn エディットをしましたが、間違ってた事に気がついたので、 元に戻したいです。どうすればいいですか? 【A】 mhn を施す前のメールは、例えば現在のドラフトが ~/Mail/draft なら ~/Mail/,draft.orig や ~/Mail/#draft.orig といったファイルに保存されてます。 これを mv 等で元に戻す事が出来ます。 また、MH-e を使ってる場合は、M-x mh-edit-mhn (C-c C-e) で mhn をかけた メールは M-x mh-revert-mhn-edit (C-c C-m C-u)で元に戻せます。なお、sc (supercite) 等を使ってる場合は C-c C-m がぶんどられて C-c C-m C-u が効か ないかも知れません。この場合は、M-x … の方で打つなり、キーバインドを 再定義するなりして対処して下さい。:-) 【Q】 私はマシンの管理者で、自分のマシンの新しい MH ユーザー達に、この サイトで有用な ~/.mh_profile を配りたいと思ってます。いい方法はあり ますか? 【A】 通常、MH を初めて使うと、「Path: Mail」とだけ書かれた ~/.mh_profile が出来ますが、/usr/local/lib/mh/mh.profile (「/usr/local/lib/mh」部分は インストール時の設定によっては違うかも知れません)というファイルを作って おくと、その代わりにこのファイルが ~/.mh_profile にコピーされます。 従って、このファイルに、そのサイトで有用な設定を書いて置いておくといいで しょう。なお、このファイルは初めて MH を使い始める時にコピーされるだけで、 その後は一切見ません。つまり、既に MH を使い始めている人には意味をなさない という点は注意しておいて下さい。 【Q】 私は MLのメールをまとめ送りで送ってもらってますが、これが multipart/digest という形式です。このまとめ送りメールを一通一通 別々のファイルに落したいのですが、どうすればいいですか? 【A】 「mhn -store」でカレントメッセージの multipart を分割してファイルに 落す事が出来ます。multipart/digest の場合、分割された各メールはデフォルト では、その元メールと同じフォルダーに落ちます (設定を変える事も可能。詳し くは mhn のマニュアルを参照)。カレントメッセージ以外を分割したい場合は 「mhn -store +inbox 23」等、フォルダーやメッセージ番号を指定します。 また、1パート目に Subject 一覧の text/plain が付いていて、この部分まで ファイルに落す必要はないという場合は、「-type message/rfc822」オプション をつければ、該当 MIME タイプのパートだけがファイルに落ちます。 【Q】 画像や他の OS 用のデータなどが BASE64 で添付されたメールが送られて きました。この部分だけデコードしてファイルに落したいのですが、どう すればいいでしょうか? 【A】 「mhn -store」でカレントメッセージをデコードしてファイルに落す事が 出来ます。画像等の場合、デコードされたファイルはデフォルトでは、カレント ディレクトリに落ちます (設定を変える事も可能。詳しくは mhn のマニュアルを 参照)。カレントメッセージ以外をデコードしたい場合は「mhn -store +inbox 23」 等、フォルダーやメッセージ番号を指定します。 なお、1パート目は text/plain の説明文で、2パート目の画像だけを落したいと いう場合は「-part 2」オプションを指定するといいです。 【Q】 「From: foo@bar... (FOO BAR/ふ〜ば〜)」というような行を送ると、 日本語部分だけでなく、「BAR/」の部分まで MIME encode されます。 【A】 仕様です。:-) 詳しくは FEATURES.JP を御覧下さい。「ふ〜ば〜」部分 だけを encode したい場合は。「From: foo@bar... (FOO BAR / ふ〜ば〜)」と いうようにスペースを空けておくといいでしょう。 【Q】 個人用 PC-UNIX から MH を使って、プロバイダに POP 接続したいです。 どう設定すればいいのでしょうか? 【A】 例えば…、 メールアドレス: username@mail.hogehoge.ne.jp POPサーバー: pop.hogehoge.ne.jp SMTPサーバー: smtp.hogehoge.ne.jp ニュースサーバー: news.hogehoge.ne.jp という場合は、/usr/local/lib/mh/mtstailor (「/usr/local/lib/mh」の部分は インストール時に変更可能)に、 localname: mail.hogehoge.ne.jp pophost: pop.hogehoge.ne.jp servers: smtp.hogehoge.ne.jp nntphost: news.hogehoge.ne.jp と書くといいでしょう。bbc を使わないなら nntphost は設定しなくても OK です し、localhost で sendmail デーモンを走らせていて、sendmail.cf をしっかり 設定している場合は servers は localhost のままでいいです。 【Q】 MH でプロバイダに接続してますが、localhost のユーザー名とプロバイダ のメールアドレスのユーザー名が異なります。 【A】 そのまま draft の From: 行にプロバイダのメールアドレスを打ち込んで 使えばいいです。ただ、これだと、Sender: 行に localhost のユーザー名が見え てしまいますので、それが嫌なら、/usr/local/lib/mh/mtstailor に、 mmailid: 1 と書き、/etc/passwd の自分のユーザー名の GECOS 欄を My Full Name にするといいです (「mailid」がプロバイダのユーザー名)。詳細は man mh-tailor を御覧下さい。 /* MH-plus project (mh-plus あっとまーく material.chem.eng.himeji-tech.ac.jp) */
このページの最終更新日: 1999年 2月28日 日ようび 晴れ