※ 単にリンク時に -lresolv を 付けない様にしているだけなの で、library自体が resolver 見に行ってしまう OS (HP-UX等)では 意味がないのですが…(その方が多いかも…^^;;)
DNS的に localhost を認識しなくなったりした場合を考えると、 post で resolver を引かない方が安全です。resolverを入れ換え たりして、NIS や /etc/hosts も参照できるとかなら、大丈夫 でしょうけど:-)。 但し、mtstailor に変な server 名を書いてしまうと恐いです。 普通は localhost だから大丈夫でしょうけど:-)
socket経由の TCP/IP ネットワーキングをサポートしている UNIX
システムでは、さらに、"/smtp" という指定を付け加えることが出来ます。
これを指定すると、MH がメールの送信に際して、MMDF や sendmail など
の MTS を直接起動するのでなく、SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)
を用いて、local SMTP server 経由でメールを投函する様になります。
こうすることで、interface がしばしば改善されます。
※ "/smtp" をつける場合は、<mh-etc-dir>/mtstailor ファイルの
"servers:" (mh-tailor(8) に記載されてます)を正しく設定しているかを
確認して下さい。
オリジナルでは、MHconfig ファイルで、"bboards: pop" という 形で BPOP が、"bboards: nntp" という形で BPOP と NNTP が、 options 指定される様になっていました。 それを "bboards: nntp" と指定しなくとも、"options NNTP" と 指定出来るようにしました。 (パスワードや crypt 関係からも独立させてあります:-))
MH のコマンドプログラムで実際に pop を使用する場合には、
例) % inc …そのマシンのローカル maildrop からメールを取り込む
% inc -norpop -user hayashi -host popserver.hogehoge.jppopserver.hogehoge.jp に pop を飛ばし、hayashi と いう user で、rpop を使わずに user 認証モードに入り、 inc を行なう
尚、この popd でも問題なく使用できますが、qpop などのさらに改良 された popd のパッケージも色々ありますので、それらを別途用意し、 server として利用しても構いません。
POP 関連で指定出来るものには以下のものがあります。
これを指定すると、管理者が APOP 認証データベースを操作する popauth プログラムもインストールします。 詳細は、support/pop/pop-more.txt などを参照して下さい。 尚、"APOP" オプションを使用しても、ノーマルな POP の USER/PASS 認証も可能となります。
Kerberos は MIT のアテナプロジェクト(Project Athena)により 開発されている、オープンネットワークシステムのための認証 システムです。ただ、暗号プロトコルに対称鍵方式の DES (Data Encryption Standard) を用いていますが、DES が米国 政府により、米国とカナダ以外の国への持ち出しが制限されて いますので、現在、それ以外の国で使用できるのは、KerberosIV から DES を除いた "Bones" と呼ばれるコードだけです。 (実際に我々が使えるのは、これに DES に代わる暗号化コードを 加えた "eBones" と呼ばれるものです) 参照: http://www.ov.com/misc/krb-faq.html 等
…ですので mh-plus としても、この機能に関しては一切テスト してません(出来ません…^^;;)。
XTND SCAN は、POP で使用できるコマンドを、非標準で拡張した もので、「XTND SCAN width [format]」として使用します。 これにより、
S: XTND SCAN 80 "%4(msg)%<(cur)+%| %>%<{replied}-%|... C: +OK SCAN S: LIST 1 C: +OK 1 369 # 1 04/14 13:49JST To:mh-plus now status<<などと、POP しつつ、メールの scan をも出来るようになります。
1987年、MH POP プロトコル(POP version 3)は RFC1081 で発表
され、そのポートを 110番と定義されました。これはそれまでの
POP (version 1 と 2)が 109番であることと異なります。
MH POP が 110番を使うためには、POPSERVICE='"pop3"' と指定
して、かつ server/client のマシンのポート番号指定一覧である、
/etc/services ファイルに "110/tcp" の行があるかどうかを
確認しておいて下さい。
また、新しい shared object をシステムにインストールした時には、手動で ldconfig(8) を行なう必要があるかも知れません。
※ slocal はこういうシステムではうまく動かないでしょう。 set-group-id することは security hole を開けることになりかねません。 もし、"mailgroup" を使用するなら、slocal (とその man page) を 削除してしまう方が望ましい("READ-ME" ファイルによる)。
※ [JP3] "mailgroup mail" を指定すると、inc のグループを
mail にして、chmod g+s にするだけです。
slocal でメールを配送する際に、$MH/dir/maildelivery か
$HOME/.maildelivery の配送設定ファイルを読み損なった等が起こると、
デフォルトとしてその user の mail spool ファイルに、届いたメール
を配送します。この際、mail spool ファイルが存在していないと、
"user id/user's group id" で新規ファイルを作成してしまいます。
一部の sysV では、mail spool ファイルは group=mail である必要が
あるので、user の group id でファイルが作成されてしまうと、
それ以後、rmail などでの通常の local 配送が出来なくなったりします。
そこで、JP-3.x では "option SETMG" を指定すると、
slocal の gid を修正する様にしています。
※ security hole となるかも知れないことを御承知おき下さい。
AT&T version の vi とかは、こういう 非0 status で終るらしい ですが、オリジナルの vi を broken_vi などと rename し、
#! /bin/sh /usr/ucb/broken_vi "$@" exit 0というスクリプトを用意すれば、問題を回避できるらしいです。
/etc/passwd ファイルを逐次読むのでなくて、getpwent(3) 関数 で NIS などの dbm データベースを読んでいる場合に指定します。 指定しない場合、passwd ファイル全体をメモリに読み込みます。 しかし、NIS などで大きな passwd ファイルの場合、読み込む こと自体に時間がかかってしまい、dbm データベースを用いると かえって遅くなることがあります。そこでそういうシステムでは、 DBMPWD を指定して下さい。
Site Preferences 関連で指定出来るものには、以下のものがあります。
さらに options の "JAPAN" を指定(詳細は下記)すると、 timezone "JST" を正しく認識し、また mh-format の tzone 関数や pretty 関数が "JST" を返すようになります。
※ ATZ は非常に"曖昧"です。例えば "EST" は (American) Eastern Standard Time, (Australian) Eastern Standard Time, (Australian) Eastern Summer Time …など いろいろと解釈できてしまいます。なので、RFC1123 では、
There is a strong trend towards the use of numeric timezone indicators, and implementations SHOULD use numeric timezones instead of timezone names. However, all implementations MUST accept either notation. If timezone names are used, they MUST be exactly as defined in RFC-822.です。つまり "JST" という ATZ 表記は、RFC-1123 に反する ことになってしまいます。 このオプションを使用することに関しては、くれぐれも *at your own risk* で行って下さい。
("RFC-1123", R.Braden(ed), 1989/10)
尚、backward compatibility のために "options ATZ" の 指定の有無に関わらず、"JST" を "+0900" の意味である… などと認識出来るようにはしてあります。
元々はそういうつもりで作成されたオプションではなく、指定時
に、メールを送信すると、sendmail に引き渡す spost を使う
ことを前提としていたためです。
(で、アドレス解析は sendmail 側でやってもらう、と)
尚、指定すると、アドレス解析が出来ませんので、
mh-format の mbox() や friendly() などの関数が、うまく
働かなくなります。
単に、822-style アドレス表記形式以外の形式も受け付けたいだけ
なら、"options DUMB" を指定するほうがよいでしょう。
※ "options BERK" と "options DUMB" の差については、 sbr/addrsbr.c の冒頭コメント部に解説があります。
[JP3] JP-3.x ではさらに MIME [RFC2045〜2049] まわりの
fix/拡張を加えており、また、MIME ヘッダの language拡張
[RFC2231] にも対応しています。詳しくは doc-JP/{CHANGES,
FAQ,FEATURES}.JP などを参照して下さい。
("options MH_PLUS" と "options MIME_HEADERS" も参照して
下さい)
また、元の MH-6.8.4 では、ファイル locking に flock(2) 関数 を使用しているので、"options BSD42" が必要です。 (つまり、NFS 越しにはうまく働きません)
※ [JP3] 尚、JP-3.x では lockf() や fcntl() でも使えるように 変更しました…が、実行テストはしてません(^^;;)。
/* MH-plus project (mh-plus あっとまーく material.chem.eng.himeji-tech.ac.jp) */
このページの最終更新日: 1999年 2月28日 日ようび 晴れ